映画 『ただ君だけ』 ソ・ジソプ、ハン・ヒョジュ来日記者会見・ジャパンプレミア

2012.6.7

韓国で最も熱い二人が贈るラブストーリー『ただ君だけ』。 
今作品は昨年の釜山映画祭のオープニングで上映され、そのチケットはわずか7秒で完売という記録をつくった話題作です。
ボクサーとしてチャンピオンになった経験もありながら、夢を見失った男(ソ・ジソブ)と、視力を失いつつも、いつも明るくはつらつとした女性(ハン・ヒョジュ)の運命の物語・・・。
6月7日、日本でも絶大な人気を誇る2人が登壇するジャパンプレミアを前に、記者会見が都内にて行われました。
少々緊張した面持ちで登場した2人。
「こんにちは。皆さんにお会いできて嬉しいです。 今回映画『ただ君だけ』を日本で公開することができ
非常にうれしく、光栄に思っています。」(ソ・ジソプ)
「こんにちは。 ジョンファ役を演じたハン・ヒョジュです。」(ハン・ヒョジュ)
との2人の挨拶から会見はスタートしました。



―純愛映画と言う事ですが、一番ときめいたシーンは?
ジソブ: 「チョルミンとジョンファが初めて出会った駐車場のボックスの中ではないでしょうか。あそこからすべてが始まりましたので、やはり駐車場のボックスの中ではないかと思います。」
ヒョジュ:「ときめいたシーンはたくさんありますが、川辺で石を探していると言うシーン。初めてチョルミンがジョンファの手をとったシーンです。」

―撮影で大変だったことは?
ジソブ: 「ボクシング選手役だったので、アクションシーンの準備をしなければならず、肉体的には大変でしたがそれ以上に、チョルミンがジョンファを愛すると言う恋愛感情をずっと維持する精神的ストレスが一番大変でした。」
ヒョジュ:「視覚障害を持つ女性役だったので、その障害を表現するのが自分の中で荷が重かった部分ではありますが、ふたりの愛が進行していくにつれてその感情を維持していくのが大変でした。」

―お互いの印象は?
ジソプ: 「ハン・ヒョジュさんとは初共演です。それまでのイメージははつらつとしていて弾けるようなイメージがあったのですが、実際にお会いすると演技に対して悩んで慎重で、俳優としてとても悩んでいた姿に驚かされました。」
ヒョジュ: 「ジソプさんはとても温かい方で雰囲気のある方だと思いました。私自身に欠けているところを
補ってくれて、楽な気持ちに持って行ってくれるような方です。一緒に共演できて大変ありがたく
思っています。」



―印象に残っているエピソードは?
ジソプ: 「この映画は、美しくて温かいラブストーリーですが、実際撮影している時は胸が痛むようなシーンが多かったです。チョルミンとジョンファが幸せな時間を過ごしたのは短い時間でしたが、撮影現場では本当に笑いながら撮影をしていて、そんなところがそのまま映像の中でもよく表れていると思います。本当に幸せで楽しい姿が映し出されていると思います。」
ヒョジュ: 「特に何か事件が起きたというわけではありませんでしたが、ジソブさんもおっしゃったように、この作品は
チョルミンとジョンファの愛情を描いた作品です。二人が幸せだった時期を撮影しているときは私自身もとてもハッピーでした。」

―視覚障害者の女性を演じるにあたり、どんな努力や準備をしましたか?

ヒョジュ: 「どのように表現すればいいかとても悩みました。事前にドラマを観たり、目の不自由な方たちのドキュメンタリーを観たり、実際に視覚障害者の方たちと会って、一緒に食事をしたりショッピングをしたりして、自分に
とって得るものはないかと模索しました。撮影が始まると少しずつこうしよう、ああしよう~といった変化が出てきました。」



―二人はなかなか幸せになれず、もどかしい恋愛なのですが、そういう恋愛をどう思いますか?
ジソブ: 「恋愛という言葉は美しい単語ですが、実際には思いやりや苦痛、犠牲が伴うものだと思います。
でもそう言ったものがあるからこそ、愛をより素晴らしくさせてくれるんだと思います。」
ヒョジュ:「高貴で美しい恋愛だからこそ映画になったんですよね。実際にはあり得ないような恋愛ですが、
まったく不可能な話ではないと思います。多くの女性が一度はこういう恋愛を経験したいのでないでしょうか。私もそうです。」

―作品の中で「アジョシ(おじさん)」と呼んでいますが、そう呼ばれた感想は?
ジソブ: 「作品の中だけじゃなくて、撮影前も撮影中も、そして撮影が終わってもずっと僕をアジョシと呼んでいました(笑)。そのせいか、撮影現場で僕をアジョシと呼ぶ人が増えました。でもアジョシと言うのも一つの愛称みたいなもので、本当におじさんと言う意味ではないので、そう呼ばれて僕自身も気分は良かったです。」




2012.6.23
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