〈女優、プロデューサー、マネージメント会社社長、作家、〉４人の男女がテレビ局を舞台に番組制作の過程をリアルに描いたドラマ『オンエアー』は韓国で３月～５月に放送され、２０パーセントを超える好視聴率を記録。日本でも俳優、また歌手として人気の高いパク・ヨンハが５年ぶりに韓国ドラマに復帰!!　としても話題の作品だ。

６月１２日。東京TOHOシネマズ六本木ヒルズで開かれた、ファンを招待しての公開記者会見と試写会は
あいにくの豪雨にもかかわらず熱気を帯びたものとなった。

司会者からの呼びかけに笑顔で手を振りながらパク・ヨンハとソン・ユナが登場！

パク・ヨンハは白のシャツに同じく白のパンツ、紺のジャケットのポケットのはオレンジのチーフ。
割れんばかりの拍手とともに会場からは「オッパ～」と歓声があがる。
ソン・ユナはオフホワイトのニットワンピースに赤のベルトという装い。
スラリと伸びた脚線美に「ほー」とため息が。

舞台中央に用意された高めの椅子にパク・ヨンハは「女性が腰をかけるには高すぎるようですね。」とソン・ユナに配慮をみせるのが彼らしい。

まずは司会者からの質問からスタート。

―それぞれの役柄について、出演を決めたのはなぜ？の問いに

まずはソン・ユナが
「私が演じたソ・ヨンウンは作家で、仕事はプロフェッショナルですが、ドラマを書く以外は純粋でちょっと
抜けている女性です。なんといっても台本が面白く、４話まで出来ていた台本を３０分で読んでしまいました。今までのソン・ユナのイメージを覆し、演技的にも一歩成長したように思います。」
と答えた。

続いてパク・ヨンハは
「私の役のイ・ギョンミンは今までの役とはガラリと変わってトゲトゲしく、苛立った表現をすることもある演出家です。当初は人物描写が細かく出来ていなかった為、役をつくりあげていくことに意味を感じ出演を決めました。久々のドラマ出演でしたので余計なことは考えずに臨みました。」
と答え、この作品のために個人的に演技のトレーニングを受け復帰に挑んだ、と語った。

記者からの質問では

―撮影で大変だった点、好きな場面をおしえて・・・の問いに

パク・ヨンハは
「好きなシーンはたくさんありますが、名セリフもうまれたくらいに見ている方の心を捉えたキスシーンです。」
と答えると、会場からは悲鳴のような歓声があがる。

「苦労した点は役を掴むまでの葛藤はありましたが、チームワークや現場の雰囲気が良く、前向きに進めることができました。」と続け、ソン・ユナと確認するように笑いあった。

それを受けたソン・ユナは
「パク・ヨンハさんの意見に同感です。キス・シーンは韓国でも話題になりましたが、子供がするようなチュー（ポッポ）で純粋なシーンです。」と余裕のお茶目な笑顔で答えた。

その後一旦二人が退場し、再び舞台に登場してトークショーが始まる。

今度は低めの椅子が用意され、ゆったりと、リラックスした雰囲気で進む。
パク・ヨンハは会場の一人一人と目を合わすように笑顔を向け、この場を楽しんでいるよう。

―お互いをパートナーとしては？　の問いには

「こんな素晴らしい女優さんとはいつ又共演できるのだろうと思う程、実力のある女優さんです。
全てについて完璧で沢山を学びました。」
とパク・ヨンハが答えると

「そう答えるように前もってお願いしていました」と照れておどけたソン・ユナは、
「彼は私より年下ですが、（そんなの皆知ってるよ！と横でパク・ヨンハが突っ込みは入る）　いつの間にお兄さんのような先生のような存在になっていました。心の中が広く深い方だと思います。彼は私より１０倍も完璧な人。」と言葉を続けると会場からは拍手が。

時には目を合わせ笑いあう、あまりの息のあった雰囲気に韓国では「スキャンダルにもなった」そうだが、
友人、姉弟、同僚としてのお互いを認め合う二人のようだ。

―最後にファンへのメッセージとして

「久しぶりで皆さんとお会いできたこの日本で『オンエアー』がたくさん愛されると嬉しいです。
そして皆さん、これからもパク・ヨンハさんをたくさん愛してくださいね」とソン・ユナ。

続いてパク・ヨンハは
「実は、日本で俳優としてご挨拶するのははじめて。今日は緊張と熱い思いで平静を保てるか心配でした。涙もろいので。俳優としてはじめてこうしてご挨拶できる事に感動しています。」
と瞳を潤ませると会場からは温かい拍手がわいた。
そして「皆さん『オン・エアー』に沢山の愛情を注いでくだい！」と締めくくった。

二人が退場すると『オン・エアー』第一話が上映。
その後は「早く第２話が見たい！！」というファンの声が多く聞かれた。

歌手としても活躍するパク・ヨンハと彼に勧められたというソン・ユナは共にドラマのOSTにも参加。
澄んだ歌声を披露している。

その他のメインキャストには、ドラマや映画で日本でもお馴染みの人気女優キム・ハヌルや映画界で多彩な顔をみせた名俳優イ・ボムス、と超豪華。
それぞれが今までとは新鮮なキャラクターを演じでいる。

またテレビ局が舞台ということもあり、本人役で数々のスターがカメオ出演していることも話題だ。