パク・シニャン 日本公式サイトリニューリアルオープン記念 ファンミーティング


続く25日 日曜日。
昨日からの雨が止んだ渋谷は集まったファンの表情のような明るさをみせはじめ、
灰色の空にぽっかり浮かんだ 「CCレモンホール」の黄色い入り口にファンが吸い込まれていく。

知的でジェントルマンな俳優として知られるパク・シニャンの『公式サイトリニューアルオープン記念ファンミーテシング』はピアノの演奏をバックに詩の朗読から始まった。

『もしも人生をもう一度やりなおすことができるならば』
ナディン ステアー という老婦人が書いた詩だ。
苦しい経験も、ロマンも学んだというロシア留学中にこれを読み、頭に残っていたのだそうだ。


―もしも人生をもう一度やりなおすことができるならば―
次のときはもっと沢山失敗しよう。
もっとリラックスして、しなやかに生きよう。
この人生のたびよりも、もっとばかになろう。
もっといい加減に生きよう。
もっとチャンスを掴もう。

日本でも人気のドラマ『銭の戦争』で、父の借金でエリート社員からホームレスに転落、
自らも消費者金融業者になっていく主人公クム・ナラを演じ、『百想芸術大賞』でテレビ部門最優秀男性演技賞を受賞したパク・シニャン。俳優として成功し、多くの才能を人に認めさせる彼でも 『やり直せるならば?』 なんて気持ちになるのだろうか?
いつかのインタビュー記事で「演じてきた役は、いつも迷いながら決めた」と語っているのを
思い出した。 いつも自信に満ちた彼も、悩み、振り向き、戸惑う私達と変わらない?
なんて勝手に親近感を感じながら、響きの良い声の、この詩の朗読に聞き入った。



続いて『愛した後』、『恋人』のMIX曲を披露。
ファンの心はもう彼に掴まれっぱなしだ。

司会者が登場しトークが始まると、
「たくさん、いらして下さいましたね。またお会いできてうれしいです」
と挨拶。「前回の船上パーティーから(またすぐ来ます!)
という約束は守りましたよね!?」と会場にむけると
割れんばかりの拍手だ。

会場からは歓迎の気持ちを込めて『銭の戦争』での銀行員の挨拶、
(スマァ~イル❤)を贈られ、
びっくりしながらも腰をおって笑い、一旦退場。


その間後方のスクリーンには 前日の空港到着からホテルでの歌のレッスン風景、スタッフとの食事の様子などが映し出される。

ほどなくしてカジュアルなデニムとTシャツとベストに着替えたパク・シニャンが映画「キリマンジャロ」での歌
『悲しい運命』を熱唱。「なんだかますます歌がうまくなっているみたい・・・ゾクゾクしちゃう」とは隣のファンの声だ。



ここから本格的なインタビューがはじまる。
―今回リニューアルしたサイトではどんな交流をしたいか?の問いには

「セルフカメラで撮ったものをお見せしたり、日記をお見せしたり・・・
今の自分をお見せしたいと思います。
今までは私について知ったり聞いたりを直接できるサイトが
無かったので今後はこうして直接、友人としての絆を深めていきたい
と思います。」と答え、「これからどんな役をしたら良いかもご意見を
聞かせてくださいね」と加えた。
パク・シニャンと仲間(ファン)と、お互いをより身近に感じるホットな
サイトになりそうだ。

―『銭の戦争』についての質問になると

「皆さんはもう見ましたか?」と会場に向かって逆質問。
「はーい!!」と殆どの手があがると、
唖然・・・・・とした顔で首を振りながら「不思議な気持ちです・・・・」とつぶやいた。
最高視聴率37パーセントを弾き出したこのドラマだが、印象に残ったシーンについては、一文無しになって
路上に倒れるシーンをあげた。浮浪者になったシーンではここまでやって?と思い、受け入れられるか心配だったが、好評だったのでホットしたのだそう。

―新作ドラマ『風の絵師』のテーマについては

「朝鮮時代の絵師、金弘道と弟子である申潤福との愛です。
芸術家同士としての愛。師弟としての愛。そして男女の愛ということでしょう。」
髪をてっぺんで結び、藁の靴をはいて・・・という初の時代劇の装いは
「ゆったりとしていたので楽ちんでしたよ。」と余裕で笑い、
「是非彼らの絵を見てください」と締めくくった。

ここで再び退場。
スクリーンには今までの出演作VTRが映される。

その後は・・・・なんと!ノリノリ音楽で登場!
『銭の戦争』の中でクム・ナラがヤクザの親分の前で歌った「パワーレンジャー」を歌い(絶叫?)ながら
会場に飛び込んだから、客席は大興奮!!
急いで追いついたボディーガードを自ら?振り切るように先頭を疾走する姿がやんちゃ坊主のようだ。
息をきらせ舞台に戻るとタッフ一人一人を愛情たっぷりに紹介。「彼らのおかげでこうした舞台をつくることが出来ました」と感謝の言葉を語るとスタッフもノリノリのパフォーマンスでこたえ、会場からも拍手が沸いた。

特別映像では 幼少の写真から小学、中学、高校、大学、兵役時代の写真と、時には裸のセクシーな写真から、釣りを満喫写真、流行の眼鏡の歴史?写真などを披露。
「高校を卒業する頃には将来は建築デザインを・・・と思っていましたがいざ決めるとなると「違うぞ・・・」と
感じ、なんだかわからないまま演技科へと進みました。」と以外な演技への第一歩を語り、
「俳優として私はまだ成功したとおもっていません。これからも一生懸命して、死ぬほど一生懸命するだけです。」と真摯に語った。



続いて、メッセージボードに書かれたメッセージを真剣に読みながら、ハングルで「パク・シヤン」と書かれたメッセージを目敏く発見。「これは誰ですか? 私のいとこの名前ですね~」と会場を笑わせた。
ハワイから帰国してこの会場にかけつけた・・・・というファンのメッセージカードが読まれると、「私もハワイが大好きです。今度はハワイで会いましょう。」と語り、 「お会いするたびにより良いステージを用意しなくてはなりません。次は何がいいですか?」」と客席に声をかけた。
このパク・シニャンの問いに会場からは「パワーレンジャーのコスプレ!」と声が上がる。
すかさず、「・・・・ぴったりしすぎていません!?」と答えると会場は大爆笑だった。


ここでファンからの心を込めて歌のプレゼント。
『パリの恋人』で彼が歌った「愛してもいいですか?」だ。
胸に手をあてて聞く彼の瞳にはうっすら涙が。


「今一度、本日はおこし頂き有難うございます。
韓国にもどりドラマの撮影に励み、そしてまた日本に参ります。その時はもっと素敵な舞台にするようスタッフと考えたいと思います。そして毎日を愛をもって生きていきます。
先ほどは私に歌をプレゼントして頂き有難うございます。とても感動しました。
今度は私からこの歌を贈りますね。」

と『パリの恋人』の映像をバックに「愛してもいいですか?」 をお返しに。
会場のファンの胸はキュンキュンだ。

アンコールの歌はロシア民謡『 Confession;告白 』。
ステージにひざまずいて愛を告白するようにうたいあげる。



俳優としても、人間としても多面体な姿を見せてくれるパク・シニャン。
その根本にはすべてに向けての愛があるということが伝わるファンミーティングが幕を閉じた。
「やりたいことが沢山ある」という彼が今度はどんな姿で現れるかが楽しみだ。


・「主催:フラウインターナショナル(http://www.frau-inter.co.jp)」
・オフィシャルサイトアドレス:http://park-shinyang.com (PC&携帯)
・ 問い合わせ先:info@park-shinyang.com 


2008.5.30
[ epoch-entertainment/EMI SUZUKI ]

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