高身長に整ったルックス、それに加え安定した演技力で次々と話題ドラマに出演し、韓国のみならず日本でも大人気のソンジュン。昨年「上流階級」「ハイド、ジキル、私」の2作品に出演し、現在は「マダムアントワン」(放題「カフェ アントワープの秘密」)で世界的な心理学者をカリスマ溢れる姿で演じ話題を呼んでいる。
劇中のソンジュンは冷静で感情表現が下手な人物から徐々に心を開いて人間味溢れる姿を披露し女性視聴者の心を掴み、さらに女性ファンが増えている。そんな彼の約1年ぶりとなるこのファンミーティングが、ソンジュンの誕生日の7月10日 都内にて行われた。
「ハッピーバースデー!」のファンの歓声と拍手に背中を押され、ソンジュンが舞台に姿を現し、
♪「モルラヤ ハル マル」を歌う。 その長い体躯を持て余すように、照れて歌い、時折ファンと目を合わせて更に照れる笑顔がファンのツボだ。なお一層歓声が大きくなる。
「リハーサルの時は緊張しなかったのに、本番は緊張しちゃいました。」と少し残念そうにうつむくソンジュンだが、気を取り直して 「お久しぶりです。ソンジュンです!」と日本語で挨拶。
早々のフォトタイムの後に本格的に「夏男」ソンジュンのファンミーティングがスタートした。
<トークコーナー>
―日本でのファンミーティングは何回目ですか?
「うーんと・・・・東京と大阪と・・・5回目です!」
―なんと今日がお誕生日のソンジュンさん! 昨日来日して12時になった瞬間は何をしていました?
「一緒に日本に来た友人と、頂いたワインを飲みました。一杯だけ!」と人差し指を立て、やたらと強調する?
「昨日は空港にたくさんの方々が来て下さっていて、びっくりしました。今日はとっても嬉しいです。頑張ります!」
― 昨年大阪でのファンミーティングから1年が経ちますが、最近はどう過ごしていましたか?
「最近は次の作品の準備をしながら、テニスを練習していました。」
次の作品はいま吟味しているところだそう。
ここで、最新ドラマ 『カフェ アントワープの秘密』の撮影風景を見ながらのトークへ。
―どんな役柄でしたか?
「天才心理学者です。深い傷を抱えていて愛を信じない、変わったキャラクターです。」
―専門用語が出てきて長いセリフが多かったですね。
「とてもセリフが多かったです! これまでの作品全てのセリフを合わせた量と同じ位じゃないかな・・・少し大変でした(笑)」 MCより 「今までのセリフって短めですもんね。」 と突っ込まれると
「えっ」 と拗ねて頬を膨らませるソンジュンにファンが笑う。
―セリフを覚えるコツは?
「とにかく覚える! たくさん台本に目を通すことですね。」
―今回は共演者の中ではお兄さんでしたが?
「一番年上なのに、一番ふざけていました。兄貴らしいふりをしたり皆をいじったり・・・楽しかったです。僕は
先輩として助言をするのは、あまり良いとは思わないタイプでお互いに話し合いをして進めていきました。」
長い会話をなめらかに日本語に訳す通訳さんに「うまいですね~」と感心しきりのソンジュン。
―共演のハン・イェスルさんについて
「トップスターのお一人なのに偉ぶる所がなく、リラックスして演技をさせてくれました。」
―(ファンへ)皆さんはソンジュンさんの作品の何を見てファンに?
(会場のファンから 「イケメンバンド」 「恋愛の発見」「ホワイトクリスマス」「私に嘘をついてみて」など声があがるも) 「えーもう終わりなの?」とお茶目に笑うソンジュン。
日本でのファンミーティングも回を重ねるごとに、駆け付けるファンの人数が増えていることにファンは嬉しかったり、寂しかったり・・・・そんな親心?を知ってか知らずか無邪気なソンジュンは 「親心?お母さん? あれ?あー!」とボケたり、笑ったり。
―日本では、ドラマ『上流社会』のDVDが発売されましたね。ラブコメディーのヒットメーカーですね。
(ぶんぶんと手を振り否定するソンジュン。)
―(ファンへ)ソンジュンさんのイメージって?
(会場のファンから 「クール」「意地悪」「小悪魔」「いたずらっ子」「シャイ」と声が上がると)
一つ一つに反応して「そうかな?」という顔をしたり、「違う、違う」と手を振ったりのリアクションでファンを笑わせる。
ここで、テニス以外には写真を撮るのに凝っているソンジュン撮影の写真が公開された。
早朝のカナダやロサンゼルスの風景、羽田空港のラウンジ、バリのビーチの景色などいろんな色彩や表情を醸し出す作品にソンジュンのアーティスティックな一面を感じる。更に大阪のグリコの前で友人と撮った記念ショットや、「コンクリートの質感が気に入って」という団地?の写真に会場はほっこり笑う。
―今後の活動の予定は?
「映画をしてみたいと思っています。頑張ります!」
<ファンからの質問コーナー>
ここからは、会場で事前にファンからもらった質問にソンジュンが答えるコーナーへ。
「どんな質問にも答えてくれますか?」とMCに聞かれて 「ういっす!」と返すソンジュン。
―高校生の息子が生意気になって困っています。気をつける事や喜ぶことは?
(腕を組んで悩み)「美味しい物を沢山作ってあげてはどう? 僕は反抗期の頃、ダイエットをしていたので(美味しい物を見せられたら)かえって機嫌がわるくなっちゃたかも(笑)」
―モテ期はいつですか?
「ない」と即答するソンジュンに会場から 「面白くなーい!」とブーイングが。
すると「中学校の頃かな。あははは。」と照れておどける。
更に、つきあったのは? の質問の声があがると「2歳のときかな。」と答えるソンジュンに、またまた「面白くなーい」とファン。 「僕の記憶が正しかったら、小学5年生の時にラブレターを貰って、ふんふん・・・という感じでした。」
―いまの下着は何色?
「たぶん・・・グレーだと思います。(照)」
―どのようなキスが好き?
「ん? フレンチキスかディープキスかってこと? あ、シチュエーション?」 (そういうことか・・・と顎に指をあて悩み)「(日本語)キスはいつも、いつでもいいんじゃないかな。子供じゃないから!」
とキッパリ答えた男前のソンジュンに会場から拍手が起こった。
―ドラマの上半身裸のサービスシーン、本人的にはどう?
「大嫌い!!! 」とまたまた即答で笑わせる。
MCから「そんなにいいものをお持ちなのに?それだけでごはん3杯は食べれますよ!」と突っ込まれると
「ダメです・・・・」とひたすら照れるソンジュン。
<ピアノ演奏>
一旦舞台袖に戻った後は、暗転の中 舞台中央に浮かび上がるピアノの前に腰を掛ける。
静けさの中、「ごほん。」と咳払いし「ふーっ」と息をつくソンジュンにファンは「ファイティーン。ケンチャナ~」と声を掛ける。
張り詰めた緊張感が会場を支配する中、演奏をスタートさせたソンジュンだが、早くもミスタッッチ・・・。
「ちょっと待って」と手を止め、「あー!!」と叫び「難しい・・・」とつぶやくと息を整え「もう一度頑張ります。」
と演奏を再スタート。 真剣な横顔にファンは引き込まれている様子。 長い指が鍵盤を滑っていく。
どんどん集中していくのはさすがだ。
・・・・とここでまたも失敗。 黙って客席を見て気持ちを落ち着かせると、その後の難しい箇所を演奏しきった。
演奏を終えると、いたたまれないように舞台をウロウロする姿が演技で見せるカリスマと真逆でファンも笑う。
「もの凄く緊張してしまいました。こんなに沢山の人の前でピアノを弾くのは初めてで、死んでしまいたい位でした。また後日に挑戦したいです!」とピュアな心を伝えた。 ファンの為にシューベルトの楽曲を一生懸命に練習し、演奏してくれたそんな彼にファンからは惜しみ無い拍手が贈られた。
<心理学者スヒョンのお悩み相談コーナー>
ファンを舞台によんでお悩みに答えるコーナー。
「(日本語)そうか、俺で良ければ話きくよ!」のソンジュンの一声でコーナーがスタートした。
お悩み― 思春期の息子が「うるさい」「うざい」「ほっていて」の返事ばかり。どうしたら?
「(息子さんは17歳と聞いて) その年頃は自我が芽生えて社会性が育まれる次期ですよね。僕の母も信じて後ろから見守ってくれました。それが良いと思います。僕は100倍反抗が激しかったと思います。」
お悩みに答えると 先に紹介をしたソンジュンの作品(写真)にサインをしてファンへプレゼント。
「写真・・・額に入れると素敵になってびっくり。」というMCのつぶやきに会場は大爆笑。
それを尻目に「僕って結構やるね。」と自分の回答に満足のポーズをとるソンジュンだった・・・。
お悩み― 人前でプレゼンするのにドキドキして震えてしまいます。ソンジュンさんはスタッフの前で演技をしたりキスをしたりするのにどうしたら緊張せずに済みますか?
「先日、幼なじみにも聞かれたんですけど。観客ではなく、内容や状況に集中する事が大事です。そうすれば緊張もほぐれます。観客の反応を見たりするのも大切ですが、これからしようとする仕事の優先順位のほうが高いとおもいますよ。(日本語)キンチョーするな!!」 と最後はファンの背中を押す言葉で締めくくったソンジュンだが、「いまが一番緊張しているかも・・・」というファンに向かって言ったセリフは 「僕も・・・・」だった。
〈俳優ソンジュンと演技再現コーナー〉
ファン2人と ドラマ『カフェ アントワープの秘密』のシーンを再現するコーナだ。
「さっきリハーサルをしたんですが、すっごい恥ずかしいです。さっき偉そうなことを言ったのに・・・すいません。」とうなだれるソンジュンに 会場のファンから 「キンチョーするな!」と声がかかる。
ファンとソンジュンの息はピッタリだ。
再現① ファンは「いやだぁ 恥ずかしい」といいながら舞台に上がると、速攻にソンジュンと握手、
「壁ドン」のシーンを再現した。 ソンジュンはしきりに「壁ドンってどうして人気があるんですか?」と不思議そう。
再現② 舞台上のソンジュンが客席にいるファンに愛を告白するシーン。ここでも恥かしがりやのソンジュンは「ドラマの現場は同じ人とするから照れなくて済むんです・・・」とやや言い訳気味。
〈サプライズお誕生日祝い〉
まさしく当日が誕生日のソンジュンの為にファンがサプライズのプレゼント。
「同じ空間でお祝いする事ができて幸せです。『ロマンスが必要3』でみた、口角がキュッと上がった笑顔、愁いを含んだ瞳・・・ペ・ヨンジュンさん以来のトキメキでした。」
「ソウルのカフェで書いています。トキメキが止まりません。「恋」です。同じ空気が吸いたくてソウルに来ました。ソンジュンさんが好きなラーメン屋にも初めて一人で入りました。身体の管理もしています。褒めてくださいね。
ソウルを2人で歩くのが夢で妄想しながら過ごしています。ソンジュンさんを産んでくれたお父さん、お母さんに感謝しています。」とファンがラブレターを朗読。 照れながら聞いていたソンジュンへ更に、♪「言葉にできない」の合唱をプレゼント。 「実は、誕生日って理由はよくわからないけど、ちょっと苦手で。なんとも言えない気分です。何と言っていいのか・・・・」と不器用に、実は感動した様子で語るソンジュンをファンは理解しているのだ。
〈エンディング〉
「あははは。突然また緊張してきました。
改めて本当にありがとうございます。これから僕自身どんな人間になるかわかりませんが、ずっと格好良い姿をお見せし続ければ応援して頂けると思います。誰かに好かれる、愛されることを自然にうけとめることが苦手な私です・・・。
表現ができないのが申し訳なく思いますが、これからも愛してください。よろしくお願いします。」
不器用ながらも精一杯の愛情と感謝の気持ちを最後にファンへ贈ったソンジュンは
更に気持ちを伝えるように ♪「don’t you remember (Adele)」 を熱唱し、足早に舞台を降りた。
〈アンコール〉
再びの登場を待つアンコールの拍手に応えてソンジュンは、なんと客席後方から姿を現した!
興奮するファンの間をもみくちゃになりながら、やっとのことで舞台に上がると ♪「少女(オヒョク)』を熱唱。
「愛してます!!!」 と長い腕を大きく振りながら名残惜しそうに舞台を後にした。
この後はハイタッチ会が行われ、ソンジュンとファンとの甘い時間が幕を閉じた。
演じている姿とシャイな素顔のギャップも愛おしいソンジュンをファンは支え続けるだろう。
2016.7.30 |