2012年「ソウル・ミュージカル・フェスティバル」にて最優秀作品賞を受賞、2013年 「第19回韓国ミュージカル大賞」にて最優秀脚本賞を受賞した、話題の韓国創作ミュージカル『女神様が見ている』がついに日本上陸!
対立する南・北軍の兵士6人が漂流した島から脱出するために協力し、次第に心を通わせていく人間ドラマの今作品は 2013年1月の初演ではチケットが入手困難になるほどの人気を博し、公演終了後わずか3か月とに4か月のロングラン公演が決定したほど。 今年4月から7月にて上演した韓国公演において、日本へも来日予定のSUPER JUNIOR リョウクの出演も話題となった作品の日本公演にも注目が集まります。
9月20日、世田谷パブリックシアターにて日本公演初日の好演を終えたキャストが取材会を開催。
舞台への想いやチームワークの良さの理由などを熱く語ってくれました。
舞台上に登場した7人への最初の質問は、『あなたにとっての女神様は誰?』というもの。
全員が 「家族」と答えたのに加え、「僕にとっての女神様は今、客席にいらっしゃる皆様です。沢山の女神様にお会いしたいので、是非他の女神様を連れてまたいらして下さい!!」とチュ・ミンジンがウイットに富んだ答えで笑わせました。
―朝鮮戦争が背景となっているが、役作りの苦労は?
ジン・ソンギュ 「歴史的背景はありますが、人間ドラマとして演じました。また北の兵士ということで北の言葉
を学びました。」
チョ・ヒョンギュン 「朝鮮戦争も決して望んだ戦いではなく、兵士も自分の意思で戦ったのではないと思います。 このお話も歴史的なものよりも 人間対人間の話として演じています。」
―キャスト同士、稽古以外で一緒に過ごすことは?
チョ・ミンジン 「12時間も一緒に稽古をするので本当に家族みたいです。日本では寝る以外ずっと一緒ですね。稽古以外にも一緒に食事や散歩をしたりします。」
―「ここを見てほしい」点は?
チョ・ミンジン 「仕草や佇まいを研究しましたので、そこに注目してほしいです。」
ユン・ソクヒョン 「後半にある自分のシーンでは感動をして頂けるとおもいますが、そこに至るまでの細かい変化の過程をご覧頂きたいです。」
ジン・ソンギュ 「演じる役は悪役で怖いキャラクターですが、時として鼻歌を口ずさんだり、浮かれた仕草を
するなど面白い部分も出てきますので、そんな面もみてもらいたいですね。」
アン・ジェヨン 「素直なキャラクターを演じていますので、敵の兵士と無人島に流されてしまう悲惨な状況や
気持ちをストレートに口にする部分が伝わりやすいと思います。」
チョ・ヒョンギュン 「舞台上にいないシーンが1回だけで、ずっと舞台上にいます。台詞も多い役なので、
私の動きを追ってもらえると作品の流れもわかると思います。汗だくになっている姿を見てください。」
ソン・ミヨン 「女神様は登場しないシーンも多いので、役のように舞台袖から見守っています。どのシーンも
なくてはならないシーンですので、全体を通して感じて頂きたいです。」
チョン・ソンウ 「ここ、というより作品全体を観ていただきたいです。時間の経過とともに登場人物たちが
どのように変わっていくかを見てください!」
──日本の印象は?
アン・ジェヨン 「日本のお酒が楽しみです。」
ジン・ソンギュ 「いつか日本に来たいと思っていたので嬉しいです。日本では車のクラクションの音を聞いていません!運転マナーがとてもよいですね。」
ソン・ミヨン 「街並みが可愛く、小路を自転車で走っているところが素敵でした。」
チョ・ヒョンギュン 「生まれて初めて韓国を出ました(笑) 街並みや道がキレイだと思います。」
──日本公演の抱負は?
チョン・ソンウ 「日本へは昨年来ましたが、違う作品で日本公演ができて光栄です。日本での滞在を楽しみたいと思います。」
最後には代表して ジン・ソンギュが 「日本公演が出来て光栄です。韓国の皆さんへお届けした感動を、日本の皆さんへ届けられるように頑張ります。沢山の関心を頂けますと嬉しいです。本日がありがとうございました。」と挨拶し、会場に手を振って舞台を降りました。
韓国ミュージカルの秀作を、是非お見逃しなく!
【あらすじ】
舞台が戦火の1952年。韓国軍大尉ハン・ヨンボムは、捕虜である北朝鮮人民軍の隊長イ・チャンソプをはじめとするリュ・スンホ、チョ・ドンヒョン、ビョン・ジュファを捕虜収容所まで移送する任務を命じられ、部下シン・ソックと共に暴雨の中、移送船に乗り込んだ。しかし捕虜が船で暴動を起こし、さらに暴雨で船が沈没し6人が無人島に流れついてしまう。故障した移送船を前に、北・南軍の兵士6人は島で共に生活することに。そんな故障した船を唯一直すことが出来るのが、天才的な機械技術をもつ北朝鮮軍のスンホ。
しかし、スンホは戦争の悲惨さを目のあたりにして、精神がおかしくなってしまい、子供のように振る舞っている。残りの5人はどうにかしてスンホを故障船の修理に向かわせようとするが、スンホがなかなかその要求を聞こうとしない。そんな中、悪夢にうなされるスンホに、韓国軍のヨンボムが「女神様」のお話を聞かせる。
「この島にはね、女神様がいるから怖くないんだ。見守ってくれているからね。」
この話を聞いたスンホはすっかり女神様に夢中になり、女神様の姿を追うようになる。
無人島から脱出するためにはスンホを奮い立たせるしかないと、残りの5人は【女神様が見ている】大作戦を行う事を決意。
スンホに「女神様が見ているから」と修理をお願いしたり、架空の女神様のために皆でルールを決めたりする。「戦争」という過酷な状況の中、自分たちが作り上げた「女神様」に、ある兵士が故郷に残してきた初恋の人を、ある兵士が母親を、ある兵士は大切な妹の面影を重ね、嘘をきっかけに始まった作戦はやがて彼らの心にやすらぎと癒しを与え、対立する兵士たちに友情が生まれていった。
世界から切り離された無人島の中、自分らしさを見つけつつかる彼らに、やがて運命の日が訪れる・・・。
ミュージカル『女神様が見ている』
脚本◇ハン・ジョンソク 作曲◇イ・ソンヨン
演出◇パク・ソヨン
出演◇チョ・ヒョンギョン、チョン・ソンウ/リョウク(Wキャスト)、
ジン・ソンギョ、アン・ジェヨン、ユン・ソクヒョン、
チュ・ミンジン、ソン・ミヨン
●9/20~10/5◎世田谷パブリックシアター
〈料金〉¥11,000
(全席指定・税込)
〈問合わせ〉「女神様が見ている」公演事務局 0570-001-700(月~土 10時~18時、日祝除く)
オフィシャル・サイト http://www.megamisama.jp
チケットは絶賛発売中。
リョウク出演回を含む全公演で当日券を販売。(リョウク公演に関しては若干数販売)
2014.9.27
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