それぞれに挨拶のあとに質疑応答がスタート。

―この作品をつくろうとしたのは？
シン・ジョンファ：　「この作品は2008年3月から、韓国で長い間上演した作品です。私は元々ラジオの
作家で、その経験をもとに作りました。アイドルスターの話は韓国と同じですが、今回は日本の放送局で日本人プロデューサーとの恋の話を書きました。」

―（ユナクへ）　落ち目のアーティストというこの役の話をもらった時は、どう思った？
ユナク：　「人気グループのリーダーという設定は一緒だと思います。正直、去年の11月に日本で『あなたの初恋探します』というミュージカルをやったので、今年はミュージカルを休もうかなと思っていたのですが・・・この『ON AIR』というミュージカルは3年前から話もあって、制作チームと事務所のトップがこの3年間、長い時間をかけて、やっと今回実現したもので。台本を見た瞬間、とても面白いなと思って、日本でミュージカルする時には日本語でやりたいなと思ったんです。お客さんが字幕を見ながらステージを見ているので、やっぱりミュージカルとして自然じゃないなと思うし、面白くないんじゃないかな～と思うので。今回は7割位が日本語、また日本の女優さんと俳優さんと共演できる事がすごく新鮮感で、内容もお客さんと一緒に作っていく
コーナーもあり、素晴らしいなと思い決めました。」

―楽しみなシーンや見どころは？
ユナク：　「お客さんと一緒に楽しく作っていくミュージカルの設定なので、一つ一つのシーンが大事だと
思います。特に居酒屋さんのような所で、お客さんとステージ上でお酒を飲みながら会話をするシーンがあって、すごく珍しいなと。絶対面白いと思ったし、また僕がラジオのDJになり、お客さんからのメッセージを読んだり、紹介する設定が凄く面白いなと思います。毎回違う内容が入っているので新鮮だなと思うし。また曲のナンバーがとても良いので、初めて観る方はすごく新鮮なショックを受けると思います。」

―韓国が初めての綿引さやかさんへのサポートは？
ユナク：「あります！！　先ほども少しバックステージで話したのですが、まずは野島さんと一緒においしいご飯でも食べながら、いろいろ話しながら仲よくなって最高のステージを見せたいと思います。」

―綿引さやかさん、野島直人さんの第一印象は？
ユナク：　「すごく明るい方たちですよね。今回日本語のセリフもたくさんあって、お世話になると思いますが、仲良くなって話しながらしたいと思います。とても優しい方たちですよね。可愛いし、カッコいいし。（野島とユナクが同い年だということがここで分かり）・・・じゃあ、友だちっていうことで（笑）。」

―（綿引さやかへ）、野島さん、ユナクさんの第一印象は？
綿引：　「野島さんは、お兄ちゃんっていう位に、たくさん共演させていただいていますが、ユナクさんは
超新星のファンのみなさん、MILKY WAYのみなさんから、魅力をたくさん事前に教えて頂いていて、今日お会いしたらまさにその通りでした。本当に素敵で優しくて気さくで、これから共演させていただくのが楽しみだなと思っています。」

―ミュージカルの話が来たときは、どう思いましたか？
綿引：　「私はまだ韓国に行ったことがなくて、このお話を頂く前から、スケジュール帳に「絶対に今年は
韓国に旅行にいく！」と書いていたんです。なので、お仕事で行けるということが本当に楽しみで、しかも韓国のスタッフのみなさんや共演者のみなさんと一緒に作品を作っていくということで、なんて素敵なことだろう～と　「ぜひ挑戦させて下さい」とお答えしました。」

―K-POPは好きでしたか？
綿引：　「まだまだ勉強中です。先日もユナクさんのファンの方がユナクさんのソロアルバムを送って
くださったんですよね！」
野島：　「毎日聴いてますよ！」
綿引：　「毎日聴いています～。いろんな方がサポートして下さって、韓国に行くまでにもっと勉強して
色々なことを知りたいなと思っています。いろいろ教えてください。」
ユナク：　「はい！」

―（野島直人へ）　韓国ミュージカルは経験済みですが、初めて出演したときの感想は？
野島：　「最初は、テハンノでの『パルレ～洗濯～』という作品に出演させて頂いて、ソウル公演だったのですべて韓国語で演じました。ちょうどその1ヶ月前に話をいただいて1ヶ月間だけしか韓国語の勉強はせずに行ったので、右も左もわからないまま韓国語をしゃべったのが舞台の上でした。
すごく韓国ミュージカルには僕は親しみを持っていますし、今回こうして参加させていただく事は本当に光栄に思います。日本人の役なのであまり韓国語を話す機会はないと思いますが、
ユナクさんが言ったように、日本語のアドバイスなど日韓の交流を深めていけたらいいなと思っています。」

―これから3週間ソウルでの稽古ですが、綿引さんに一言アドバイスを。
野島：　「見て学べ（笑）。一言で言うとそうですが、韓国のみなさんは本当にフレンドリーに接してくださるので、きちんと思ったことを伝えていくこと、お互いを信頼していくことが大事だと思います。」

―ツイッターでユナクさんと野島さんのファン同士の交流があるようですが？
野島：　「そうなんです！　日本人、韓国人という事を取り払いたくて、なるべくツイッターなど返せるときはみなさんに返しています。そういうところで僕のファンとユナクさんのファンが交流してくれたり、とても状態になってるかと思います。」

ユナク：　「すごくいい状態だと思います（笑）。僕も映画とかドラマで日本の女優さんや俳優さんたちと
共演したことはありますが、ミュージカルは初めてでとても楽しみです。こういう機会で
日韓のミュージカルがうまくいって欲しいし、これをきっかけに、もっとたくさんの方がユナクの
公演に来てくれたらいいなと思います。」

野島：　「日本人のミュージカル俳優が一緒にやるのは、今までなかったと思うんです。」

ユナク：　「初めてだと聞きました。しかも、お客さんも参加するから（笑）。」

―５月にミュージカル出演をする超新星のソンモ、ジヒョクにアドバイスは？ メンバーは公演に来る？
ユナク：　「『Summer　Snow』はソンジェ君がやって、その後ジヒョク君、ソンモ君と超新星が出演しています。僕たちの『ON AIR～夜間飛行』もこの3人のミュージカルにしたいなと思いますし、MR.MRもあわせて7人のミュージカルにしたいと思います！　メンバーにはアドバイスはあまりしませんね、うるさいので。ジヒョク君とソンモ君は観に来ると約束しました。多分ソンジェ君は来ないと思います（笑）。」

―国境を越えた愛についてはどう思う？
シン・ジョンハ：　「私には経験がないのでよくわかりませんが、ユナクさんと（綿引）さやかさんが今回の
ミュージカルで美しく表現してくれると思います。」

綿引：　「愛というのは世界共通です……。日本と韓国いろんな違いがある中で、共通した愛のテーマというものを出していきたいと思います。韓国と日本、そしてミュージカルとポップス、それが一つになるからこそ生まれるエネルギッシュでロマンティックなストーリーを、お客様と一緒に作っていきたいなと思っております。」

野島：　「いいこと言ったね！」

ユナク：　「素晴らしい。なんで僕はこういうコメントができないのかな・・・（笑）。」

野島：　「今回、ユナクさんと綿引さんの恋愛がストーリーの中心になるのですが、この作品で「国境を越えた愛もいいな。」と思ってもらえる作品にしたいというのが僕の思いです。愛や音楽は目に見えて形に残るものではないですが、そういうものが美しかったり憧れだったりすると思うので。

国を超えて出会うことは、なかなか無いですが、作品を通して興味を持ってもらえればいいなと思います。」

会見の途中では、劇中にユナクとデュエットする『瞳をとじて』を　綿引さやかが披露し会見に花を添えました。

◇「ON AIR ～夜間飛行」のみどころ
〈日韓の豪華キャストが共演〉
　　　ユナク（超新星）、綿引さやか、野島直人、MR.MR等、日韓の実力派が大集結し、日本語のセリフを
　　　中心に公演されるといういまだかつてないミュージカルが誕生！
〈国境を越えた切ないラブストーリー〉
　　　 本作は、韓国のアイドル歌手“ジェイ”が日本に渡り、ラジオDJという仕事や日本人女性“アヤ”との
　　　 恋を通して成長していく姿を描いたロマンティックな創作ミュージカル。ピュアで切ないラブストーリー
　　　 に心温まること間違いなし！
〈超新星のユナクとMR.MR　のメンバーが新グループを結成？〉
　　　 ユナク演じるジェイ役はあ、５人組アイドルグループの元リーダー。その他のメンバーに抜擢されたの
　　　 は2012年にデビューした注目の新人アイドルグループ〈MR.MR〉のジン、テイ、リュ、ドヨン。
　　　 他では見られない貴重なライブシーンにご注目を！
〈観客参加型の新感覚ミュージカル！〉
　　　 観客がリアルタイムにステージに参加できる仕掛けを盛り込んでいるのも本作の魅力の一つ。
　　　 ステージ上でユナクと共演できるチャンスもあるかも！？　公演毎に違った楽しさをお届けする
　　　 新感覚ミュージカルに乞うご期待　

◇公演概要
【公演タイトル】ミュージカル『 ON AIR～夜間飛行』
【公演日時】20１４年６月5日（木）～8日（日）　全7回（予定）
【会場】五反田ゆうぽうとホール（東京都品川区西五反田8-4-13）
会場HP：http://www.u-port.jp/access.html
【出演者】ユナク（超新星）/綿引さやか/ジン（MR.MR）/テイ（MR.MR）/リュ（MR.MR）/ドヨン（MR.MR）/
野島直人
【主催・企画・製作】SOOP
【協力】松竹株式会社