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超新星ソンモらが皇太子役をトリプル主演。韓国ミュージカル「宮」が大阪でスタート!


ごく普通の一般家庭に育った平凡な女子高生が運命のプリンスと出会い、最高のしあわせを手に入れる……。「もしもまだ韓国に王室が続いていたら…?」という設定の、韓国でミリオンセラーを記録した人気漫画が原作の現代版シンデレラストーリー、韓国ミュージカル『宮(クン)』が7月5日、大阪のシアターBRAVA!で初日を迎え、超新星のソンモが初日の舞台に立った。
今回が日本で4 度目の上演となる本公演の出演キャストは、3 度目の出演となるソンモ(超新星)をはじめ、初出演のフン、キソプ(U-KISS)、チェ・ミンファン(FTISLAND)という豪華な顔ぶれ。装いも新たにより一層パワーアップしたミュージカル「宮(クン)」に期待が集まる。


今年で3年連続でイ・シン役を務めるソンモ(超新星)は皇太子の風格も堂に入ったものだった。“クールな中に繊細な優しさを秘めている”と評されるソンモ版・シンの真骨頂が見られる。「鳥かごを出たい。自由がほしい」という切ない表情や肩を落とし消沈する背中、憤りの表現から一転、恋する喜びにあふれた笑顔まで際立っていた。とりわけ、皇太子としての孤独を歌うソロナンバー『I want freedom』の切ない響きが耳に残る。もちろん、K-POPアイドルのお家芸ともいえる歌とダンスでも魅了してくれた。同じく3年連続でイ・ユル役をつとめたチャン・ユジュンは、優しげな顔立ちと佇まいが役にぴったり。シンとの対決の後、珍しく感情を爆発させるチェギョンとのナンバー『叶わぬ恋』は、情感たっぷりのウィスパーボイスと相まって、タイトルに見て取れる恋の顛末が哀しい。また、制服の下にジャージを着込んだ“今どき女子高生”のヒロインを演じたクァク・ソンヨンは、透明感のある高音を駆使した伸びやかな歌声と、ハツラツとした演技で、本作のコメディ要素を担うような弾けっぷりが好印象。伝統衣裳を身にまとったプリンセス姿との、良い意味でのギャップも見ものだ。その他、お茶目でかわいらしい皇太后など、韓国ミュージカル界屈伸の実力派が脇を固めた。




この日は、ハイタッチ会が控えているのにも関わらず、終演後にソンモによるミニ・トーク会が行われた。「今年は3年目なので、皆さんが飽きちゃったんじゃないかと・・・(心配でした)。俳優さんがほとんど入れ替わって、アドリブなど合わせるのに苦労しましたし、緊張もしました。でもみなさんの温かい声援が届いたからうまくいきました。みなさんのおかげで僕も楽しめました。ありがとうございます。」と、柔らかな笑顔を見せながら、流暢な日本語で観客に礼を述べる。続くハイタッチ会はソンモ自らの希望で、みんなにステージに上がってほしいから、と、ステージ上で行われた。そして彼の優しさから、ハイタッチがいつの間にか握手会に代わっていた。

ソンモ、フン(U-KISS)、チェ・ミンファン(FTISLAND)のトリプルキャストによって演じられる主役のシン。フンやチェ・ミンファンがどんなシン像を見せるのか。それぞれの違いを楽しむのもおすすめだ。
また、韓国の伝統美に彩られた極彩色の皇室セットや衣裳、最新のK-POPやダンスナンバーを織り交ぜた、目にも鮮やかな演出は圧倒的。昨年の東京公演に続いて、今回の大阪公演でもLEDが導入されたことで、役の心情や場面は一層迫力あるシーンに塗り替えられた。魅力的なキャラクターたちが織りなす王宮の世界に日常を忘れどっぷりと浸ることができるミュージカルである。

【「宮」とは……】
「もしもまだ韓国に王室が続いていたら…?」という斬新な設定の韓国の人気少女マンガを原作にした皇室を舞台とするラブ・ストーリー。韓国で2006 年にドラマ化(『宮~Love in Palace』)され、世界23か国で放送されるなど大ヒットを記録。2010 年秋ミュージカル初演時には、東方神起のユンホが皇太子・シン役を熱演し、韓国・日本をはじめアジアで話題に。その後、2011 年京都南座公演では、キュジョン(SS501)、東京公演では、キュジョンとソンモ(超新星)がダブル主演、2012年はカンイン(SUPER JUNIOR)とソンモがダブル主演をつとめるなど、毎回豪華なキャスティングで話題を呼んでいる。舞台では、伝統美を活かした豪華な衣裳と、コミカルなストーリー展開、ヒップ・ホップ・ダンスバトルなどが見所となる。

【ストーリー】
ひょんなことから同じ高校に通う皇太子イ・シンと結婚することになった女子高生シン・チェギョン。しかしシンとは価値観の違いから、顔を合わせれば喧嘩ばかり。渋々宮中に入るも、格式ばった宮廷生活に早くも根を上げそうになる。そんな頃、父親の死によって皇太子の座を奪われたシンの従兄弟イ・ユルが14年ぶりに英国から帰国する。チェギョンを見るなり、彼女の天真爛漫さに惹かれていくユル。このことがシンとユルの対立を深め、やがて皇室を巻き込む大事件へと発展していく……。

【公演概要】
◇日程: 2013 年7 月5 日~7 月21 日
◇会場: シアターBRAVA! (大阪市中央区城見1-3-2)
      HP: http://theaterbrava.com/
◇料金: S席 13,000円 A席10,000円(税込)
      ※未就学児童の入場不可。
      ※韓国語上演、日本語字幕あり。
◇キャスト:
イ・シン役 : ソンモ(超新星)/フン(U-KISS)/チェ・ミンファン(FTISLAND) ※トリプルキャスト
イ・ユル役 : キソプ(U-KISS) 他
◇主催:㈱Creative Leaders Group8
◇企画・製作:㈱Creative Leaders Group8
◇協力:ぴあ株式会社
◇「宮」公式サイト:http://www.musicalgoong.com/


2013.7.6