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5月3日(金・祝)より公開の映画『コードネーム:ジャッカル』
ソン・ジヒョ、ぺ・ヒョンジュン監督にインタビュー!


ソン・ジヒョ インタビュー

●ジェジュンさんとハン・サンジンさん、どちらを選びますか?

オ・ダルスさんを…(笑)私はダルスさんの大ファンなんです。最初の本読みの段階からずっと付きまとっていました。

●共演したジェジュンさんについてどう思われましたか?

ジェジュンさんは今回の映画を撮影する一方でドラマの撮影も並行していました。
精神的にも肉体的にも大変だったと思います。それでも私が知っている限り疲れたそぶりも見せずに撮影に臨んでいました。1シーン1カットに全力を尽くす彼の姿を見て見習うべき点が多く、
ジェジュンさんは才能にあふれた方だと感じました。撮影自体をとても楽しんでいましたし、撮影にのぞむ彼のそんな姿を見ながら素晴らしい俳優だなと思いました。

●役柄の紹介をお願いします。

私が演じるポン・ミンジョンはとても不器用で突拍子もないことをします。他人にも流されやすいタイプです。作品ではミンジョンがヒョンを拉致するのですが、ヒョンの言葉に振り回されたり、まんまとだまされたりもします。そんな隙の多いキャラクターです。

●ポスター撮影はいかがでしたか?

ポスターの撮影をしましたがご覧のとおりにメイクも派手で髪形や衣装もワイルドです。
映画のイメージを端的に表現するためにポスターは派手な表現になっていますが、映画全体の作風はヒョンとミンジョンの役柄も察することができると思います。
私は不器用な殺し屋を演じていてジェジュンさんは韓流スターのヒョン役を演じます。韓流スターのヒョンです。そんな対照的な2人が織りなす物語を1枚のポスターで端的に表現するために華やかなメイクになっています。作品全体のタッチやイメージは少し異なります。ポスターはあくまでも端的なイメージを伝えるための手段ですので、皆さんに分かりやすいようにジャッカルの姿で撮影しました。

●セクシーな殺し屋役ですが事前に何か準備しましたか?

アクションの練習をして撮影に臨みました。ワイヤーアクションをするシーンもありましたし、空中で回転するシーンもありました。アクションが多かったんです。ワイヤーアクションの練習も事前にしましたし柔道家の先生から受け身の取り方も習いました。映画で実際に演じるアクションを2ヶ月かけてみっちり練習しました。皆さんにカッコいい姿をお見せしたくて頑張りました。練習の成果はあったと思います。

●撮影で記憶に残るエピソードは?

ジェジュンさんと私が撮影で一番多かったシーンが、ポスターにもなっているように彼は椅子にロープとテープで縛られていて、私は立っているシーンでした。
そのシーンは2ヶ月にわたって撮影したような気がします。私は立っていて彼は座っているというその状況が続いていたので、彼が立っているとむしろ不自然なんです。慣れていないから"こんなに大きかったの?"とつくづく実感しました。おかしいですよね。それが一番記憶に残っています。
メイキングにも入っているでしょうね。笑えるエピソードになると予想していました。ずっと縛られていたのでそのままトイレに行ったりそのまま仮眠をとったり監督と話をしたりお茶を飲みながら休憩したりとむしろリラックスしているように見えました。

●本作の名場面といえば?

この映画の大きな特徴といえるのがストーリー展開が予測できないという部分だと思います。
映画を楽しむポイントです。私とジェジュンさんダルスさん、サンジンさん、ソンリョンさんの間でいろいろなことが巻き起こります。映画に感情移入をしながらどう展開していくかに注目していただきたいですね。

●ジェジュンさんとの共演について

思っていた以上にチェ・ヒョンのイメージにピッタリですし、頑張っているのでとてもありがたく思っています。役者としての経歴は違いますが息の合うパートナーです。
彼は現場のムードメーカーできっと自分が出演者の中で一番年下だということを意識し場を盛り上げているのだと思います。普段はとてもキュートですが、演技に真面目に取り組むところが彼の魅力だと思います。

●ソン・ジヒョさんは作品の序盤では普段の飾らないイメージに近い姿でしたが、
後半部分にはアクションシーンもありました。前半部分と後半部分のキャラクターではどちらがご自身に合っていましたか?

この作品でミンジョンとジャッカルを分けて考えると監督と私で認識の違いがありました。
監督はジャッカルをどう撮るか悩んでいて、私は逆にミンジョンをどう演じるか悩みました。
私の個人的な見解としてはジャッカルのほうがミンジョンよりも自然に演じられました。
今まで経験した役柄がシリアスなものが多かったからか、ジャッカルのほうがすんなり役に入り込んで演じることができました。

●ジャッカルはアクションシーンが多いですが、やられてみていかがでしたか?
また、ミンジョンは性格がキュートですがご自身とミンジョンは似ていますか?

アクションに関してはスタントマンを使わずに全てのシーンを演じたかったのですが、実際はそうもいきませんでした。撮影では建物の外壁を登る場面は私が演じました。
ミンジョンがキュートな性格に見えたかもしれませんが、実はもっと人間味があり不器用な部分が描かれていました。でも、かわいい部分が印象に残ったのでしょう。私自身はキュートではないです。ミンジョンとは違うタイプだと思います。ジェジュンさんとも話したんですが…性格やタイプで見ればミンジョンと私は違いますね。

●シナリオを読まれて出演を引き受けた決め手について教えてください。

私がこの作品への出演を決めたのは前作が長編の時代劇だったということも関係しています。
王妃という厳かな役でした。座った状態でのセリフも多く…その反動で明るくアクションもある、そんな役を演じたいと思っていました。また、オ・ダルスさんをはじめ共演者がバランスよく長所を発揮して撮影できそうだと思いました。これが出演の決め手です。

●ファンのみなさんにひと言お願いします。

『コードネーム:ジャッカル』がついに公開となります。映画を楽しみに待っていてくれた皆様のために一生懸命に撮影にのぞみました。皆様の期待に応えられる作品に仕上がっています。
応援よろしくお願いします。皆様に楽しんでいただけたらとてもうれしいです。
ご期待ください。

 

ペ・ヒョンジュン監督インタビュー

●本作の企画がスタートしたきっかけをお聞かせ下さい。

以前あるシナリオ・コンクールに審査委員として参加していた際、このシナリオと出会ったのですが、
手にした瞬間にこの「シナリオを映画にしたい!」と感じ、撮影するに至りました。

●キム・ジェジュン氏をキャスティングするまでの経緯を教えて下さい。

男性キャラクターが余りにも崩れるキャラクターなので、キャスティングは容易ではありあませんでした。キム・ジェジュン氏より認知度の低い俳優たちも出演をためらったんです。
しかし、キム・ジェジュン氏は快く承諾してくれて、見た目の良くない姿を演じることも気にしなかった。

●撮影中のキム・ジェジュン氏の印象は?

撮影を進行しながらも線を引くことはなかった
イメージのためにも<この程度までお願いします>と言うことも出来たが、しかしキム・ジェジュン氏はまったくそのような事も気にせずに心よく思い切って演じてくれました。
常にトップを走っているアーティストだからなのか、何をしても適当にせず、真剣に真摯に撮影にのぞんでくれました。演技経験は少なくても、今まで芸能界生活を通じ手にした力が半端なものではないと改めて感じました。役者としての未来をとても期待します。


●オ・ダルスさんとハン・サンジンさん、キム・ソンリョンさんなど脇を固めるキャスト陣がとても魅力的でした。どのようにキャスティングしていったのですか?

オ・ダルスさんは、作品を企画した時からキャスティング案として名前が挙がっていた俳優でした。ハン・サンジンさんはどちらかというと、テレビタレントというイメージだったのすが、ドラマの出演されている姿がテレビのバラエティー番組を通じて魅力を感じ、オファーしました。

キム・ソンリョンさんは、一番最後に配役されました。私の想像以上の演技をして下さってとても感謝しています。そして何よりもその年代の女優さん達は我が強く、現場では苦労することが多いのですが、彼女は監督の意図を一番に優先してくれた姿がとても印象的でした。

●監督が演出される際に、大切にしていることは何ですか?

洗練された面白さは、一体感から出てくると思います。
どんなに面白い設定やアドリブも俳優同士の呼吸とタイミングが合わなければ輝きません。
正確なタイミングと呼吸を掴みとることが、演出する上で一番大切なポイントです。

●監督ご自身の人生に必要な映画をあげてください。

1、フェデリコ・フェリー二『道』
幼い頃テレビで見るたびにいつも泣いていた映画です。

2、チャールズ・チャップリン『モダン タイムス』
古い映画ですが、主人公のとりまく状況は今の時代も昔も変わらないですね。

3、ロベルト・ベニー二 『ライフ・イズ・ビューティフル』
善なる物は決して、弱いのではない。だから悲しいのではなく、美しいのだ。


2013.5.4