兵役を終え、約2年半ぶりに日本のファンの前に戻ってきた俳優、チョ・インソン。所属していた海軍の凛々しい姿が話題になるなど衰えない人気を物語るように大阪に続き本イベントはいずれも満席!
昼公演を終え、夜の公演を前に記者会見が開かれました。
―まずは除隊おめでとうございます。
チョ・インソン(以下、インソン) 「ありがとうございます。除隊しました!!」
―2年5ヵ月ぶりの公式来日として4日に大阪、たった今東京で昼の公演を終えた気持ちは?
インソン 「最後の公演を残すのみとなりました。こうして公式に皆さんにご挨拶さしあげるのは本当に
久しぶりです。韓国でも、映画『霜花店』以降記者の方々の前でご挨拶した事が無いので、本当に久しぶりです。今日の最後の公演を良い形で締めくくりたいなと思っています。」
―今回のイベントはファンと同じ目線で・・・という希望でアットホームなイベントを自ら提案したとか?
インソン 「私は空軍軍楽隊の出身なので、その生活を通じて公演の大切さというものを知りました。
韓国と日本では少し様子が違うと思うのですが、日本のファンミーティングでは、
公演やプログラムを用意する必要があるんだなと感じました。これまでは少し多少堅苦しい姿をお見せしたり、あまり多様なプログラムを用意することが出来ていなかった気がしています。もっとファンの皆様と友だちの様に、馴染みのある雰囲気でファンミーティングを作っていきたいと思いましたし、これまでにもう何度もお会いしている方々なので、とにかく楽しいステージにしたいと思いました。今回はこのようなアットホームな公演を企画することが出来て、とてもうれしく思っています。」
―アットホームというだけあって、自分の洋服のままファンミーティングへ出たとか?
インソン 「協賛を得られなかったので、自分の服を着て来ました。(笑)」
―除隊後はどのように過ごしていましたか?
インソン 「幸いにも、除隊してすぐに、様々なコマーシャルのオファーもいただいて、コマーシャルの
撮影をずっと続けてきました。作品としましては、もうじき9月20日に映画『拳法/フィスト』という
作品がクランクインするのでそれを目標に今準備を進めています。
映画の撮り方とドラマの撮り方では、少し準備が違うのですが、映画の場合は撮るのに時間をかけていくので、コマーシャル撮影の合間にも役作りのために監督と会っていろいろお話をし、良い作品を作っていくための様々な努力をしているところです。・・・・ちょっと話が長すぎましたでしょうか。(笑)」
―いえいえ、ちょうど良い位かと(笑)
インソン 「良かったです。(笑)」
―2年5カ月の間で、ご自身でも感じる内面的や外面的な変化はありましたか?
インソン 「外面ですか?外面の変化でいえば、皆さんの方がよくご存じではないでしょうか。
あまり変わっていませんよね! 内面的な変化でいいますと、除隊する前は分からなかったのですが、やはり軍隊という限られた空間、極限の状況に置かれた中で忍耐心というものを学んだ気がします。先日もヒマラヤでのコマーシャルの撮影で、悪天候のために撮影が延びてしまい山から下りられなくなる、というハプニングがあったのですが、山の中でひたすらヘリコプターを待ちながらも焦ったり、慌てることなくただひたすら待つ~という点で忍耐を覚えたんだなという気がしました。」
―『フィスト/拳法』を除隊後初の作品に決めた理由は?
インソン 「これまでの『卑劣な街』や『霜花店』の映画2作品とも19歳以上観覧可の作品が続いたんです。
どちらかというと、日陰に暮らす人、ちょっと激しい役どころが多かったので、『フィスト/拳法』は、日陰から明るいところに出てきたような明るいキャラクター、明るい姿を見せられるような役でしたし、『トンマッコルへようこそ』の演出をされたパク・クァンヒョン監督の繊細な演出がとても好きでしたのでこの作品に決めました。」
―公演でファンと会う機会も多かったと思いますが?
インソン 「すべての公演場でファンの方々にも自然にお会いする機会が得られました。
MCの経験がそれまでほとんど無く、とても未熟で拙いために緊張もしていましたが
ファンの方々が声援を送ってくださったので、ファンの方々の顔を見て安心したり緊張がほぐれたり、そういった機会がありました。」
―軍にいる間に得意になった事、除隊してからの浦島太郎的なエピソードは?
インソン 「軍隊にいる間に得意になったのはMCの実力です。間違いないと思います!!その前にはそういった能力は全くありませんでした。除隊後に変わったなと感じた事は、以前日本ではドラマを通じて俳優が知られていましたが、 除隊してきたら、K-POPが日本でたくさん知られるようになっていました。韓国の素敵な歌手が日本に紹介される道が開けたんだなと感じました。
それ以外に思ったのは、以前のなじみの店や日本での行きつけのお店がなくなっていました。」
ここで質疑応答を終える所が、挙手していた記者を覚えていて自ら指名する場面も。
インソン 「あちらにも、もうひと方手をあげている方がいらっしゃいました!」
―韓流ブームを牽引してきたチョ・インソンさんですが、今のK-POPのブームについて、
また今後俳優として表現していきたい事について
インソン 「日本で私が韓流をけん引してきた俳優だとは決して思っていません。先輩方々、
ペ・ヨンジュンさんやイ・ビョンホンさん、チャン・ドンゴンさん、こういった先輩の方々が作った
基盤の上の道を通って私の出演作を以って知って頂いたと思っています。
先輩の方々はそういった意味でも感謝をしています。
K-POPのブームについては、軍隊にいるときから話には聞いていましたが日本に来てみて、
本当にすごい事になっているんだな・・・と実感しました。
多くの方に韓国の音楽を愛していただいて、ありがたいという気持ちです。
本当にすごい事だと思うんですね。ですので今の若いK-POPのミュージシャンの人達がもっともっと
頑張って、一過性の流行ではなく、アーティストとして大きく成長していってほしいなと思っています。
俳優としては、これから自分がどんな姿でありたい、どう表現していきたいということを心に決めた
から出来るということではなく、やはり作品が語ろうとしている事、作品が伝えようとしている事を
役柄・キャラクターを通じて盛り込んでいく、その中で表現していくということだと思うので、
作品選びに全力を入れていきたいと思います。」
―今後の活動予定と、そして日本のファンへのメッセージを。
インソン 「今後の活動計画は、クランクインを控えている映画『フィスト/拳法』にベストを尽くしていきたいと
思っています。久しぶりに出演する映画なので頑張って作りたいと思います。
日本に来るたびに感じる事ですが、本当に日本のファンの方に感謝を伝えたいという気持ちがあります。映画『フィスト/拳法』では日本の方々にも共感をしてもらえるような作品にしていきたいと思います。」
終始リラックスして質問に答えていくチョ・インソン。
フォトセッションの後には使用した机を片付ける仕草を見せたり、カメラマンの声がかかるとステージから降りてリクエストに応えるような以前と変わらない親しみのあるフランクな姿と、ふとした時に見せる人として、俳優として更にに自信と奥深さを身に付けた表情が印象的。
今後、どんな姿をファンに見せてくれるのかが楽しみです。
チョ・インソン除隊後初来日ファンミーティング 『Reunion~再会』
主催:(株)フラウ・インターナショナル
チョ・インソン公式サイト http://www.zo-insung.com/
2011.8.20
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