この秋の入隊予定を前に立て続けに映画に出演している俳優カン・ドンウォンさんが、韓国で550万人の動員を記録した映画 『義兄弟 SECRET REUNION』 のジャパン・プレミアの為に2年ぶりに公式来日しました。
『義兄弟 SECRET REUNION』 は イデオロギーの違いから同一民族でありながら南北に引き裂かれた朝鮮半島を背景に、それぞれに国家に翻弄された二人の男の葛藤や絆を描いた新しい南北ドラマ。韓国の国家情報員イ・ハンギュを演じた名優ソン・ガンホさんが多彩な演技でストーリ―を引っ張り、国家と家族への思いに引き裂かれながら逃亡生活を送る北朝鮮の工作員のソン・ジウォンをカン・ドンウォンさんが演じ、ストイックな男の姿を披露しています。
メガホンをとったのは、デビュー作『映画は映画だ』で成功を収めた新鋭チャン・フン監督。
全てが新鮮でまた未知な組み合わせ・・と当初から韓国でも話題に。
このジャパン・プレミアのチケットは発売と同時に即完売。 プラチナチケットを手にしたラッキーなファンが都内会場に集まりはじめた頃、マスコミに向けて記者会見が開かれました。
パーマヘアーに革ジャン、ショート丈のサリエルパンツにブーツのスタイルで登場したカン・ドンウォンさん。おしゃれには定評がある彼ならではのファッションは誰にでも着こなせるわけではありません!!
『韓国でもこうして一人で『義兄弟』の記者会見を行ったことはありませんが・・・・
本日はいらして下さいましてありがとうございます。』の第一声から会見がスタートしました。
―出演を決めた最大の理由は?
『前作 「チョン・ウチ」の撮影中にお話しを頂いたのですが、とても完成度の高いシナリオでした。
新鋭監督として脚光を浴びていたチャン・フン監督の作品で、すでにソン・ガンホさんの出演が決まっていたこともあり、半分以上心が決まっていたタイミングでチャン・フン監督とお酒を飲みました。
チャン・フン監督はとても信頼できる方で、本当はもう少し考えてから返事をしようと思っていたのですが、その場で「はい!やります!」と答えていたんです。(笑)』
―今回は工作員の役でしたが、役に対しては「なりきるタイプ」? 「客観的にみるタイプ」?
『これをどう演じるか・・・という哲学はありませんが、その都度感じたように演じる事を心掛けています。
常にモニタリングを通してチェックをし、新しい演じ方をしてみたり―という努力をしています。
基本的にはシナリオに忠実にアプローチし、煮詰まる時は色々と考えて課題を解決していく、
「自分独自のスタイル」と言えますね。』
―撮影中、ソン・ガンホさんと毎日お酒を飲んだそうですが、飲みながらどんなお話をしましたか?
『撮影が終わって少し経ちますが、ソン・ガンホさんとは今も会ってお酒を飲んだりしています。
撮影中や今も自分が煮詰まった時などは良いアドヴァイスをしてくださいます。
スタッフはお酒を飲まない方ばかりだったので、いつも二人でお酒を飲んで、演技の話やプライベートの話も多くしました。胸中を話せる良い先輩と出会える事ができました。』
―今年公開の3作品とも男性と共演の作品でしたが、そういった作品惹かれるのは?
北の工作員でもあり、父親の役に難しさは?
『たまたま気に入ったのが男性共演者との作品でした。個人的に恋愛ものには惹かれない方なので
このような作品選びになったのかもしれません。また韓国でも恋愛作品より男性の親交的な映画に需要があるようです。 お父さん役については「似合わないだろうな」と思っていましたが、案外と似合っていましたので・・・・ショックを覚えました(笑)』
―好きなシーン、見て欲しいシーン、撮影時のエピソードは?
『好きなシーンでもあり見て欲しいシーンは、ソン・ガンホさんと祭祀を行うシーンです。
私にとっても映画にとっても重要なシーンでした。 お時儀をしながら立ちあがる時に悲しい感情を表現するシーンですが、本番で十何テイクも撮る間、ソン・ガンホさんがお時儀をしたままで、私が感情をいちばん良く表現できる所まで待って下さったのが印象的で記憶に残っています。』
―役作りの為にしたことは?
『今回は工作員に会うことはできませんでしたが、 脱北者の方とはお会いしました。
けれどもそれが役づくりにとってプラスかは正直に疑問もあります。
アイディアを得られる点はありますが、想像力を妨げられる・・・という局面もあるからです。』
インタビューの途中、暑かったのか革ジャンを脱ぐと適度に筋肉がついた腕が・・・ドキッドキッ。
フォトセッションを前に席から立ちあがった時、改めてその座高と脚の長さのバランスにびっくり。
八頭身以上、九頭身のスタイルの良さ!!
最初はやや緊張気味のカン・ドンウォンさんでしたが
『本日は有難うございました。 一人で記者会見をするのは初めてで慣れていませんが・・・・・悪くないな、と思いました(笑)』と言葉を残し、記者会見を終えました。
この後はいよいよファンの前に登壇。
大歓声で迎えられたカン・ドンウォンさんは、日本での人気ぶりを伝えられると
『たまにしかお会いできないので喜んでもらえるのでははいでしょうか? 頻繁に会うことができると
こんなに喜んでもらえないのかも?(笑) 』 と会場を笑わせました。
ファンからの質問に時折、頬を膨らませ顔を崩しながら考えこむ表情が、自然体のカン・ドンウォンさん。俳優として貪欲なまでに自分を追い込む姿と、自分を飾ることをしない素のピュアな姿にファンは惹きつけられてしまう~ソウルでのファンミーティングでは、ファンから贈られた手紙に感極まり、その恥ずかしさのあまり楽屋に逃げこんでしまったのだとか。
『「義兄弟」が日本でも良い反響を得られることを祈っています。
また一生懸命に仕事をしますので見守り続けてください。 また近いうちにお会いしましょう。』
とファンと約束を交わし、舞台を後にしました。
東京の後は名古屋、大阪でも舞台挨拶の登壇したカン・ドンウォンさん。
次はどのような作品でファンの前に姿を現してくれるのか楽しみです!!
『義兄弟 SECRET REUNION』
10月30日(土)よりシネマート新宿・シネマート心斎橋ほか全国ロードショー
公式サイト www.gikyodai.com
(c) 2010 SHOWBOX / MEDIAPLEX ALL RIGHTS RESERVED.
出演:ソン・ガンホ、カン・ドンウォン
監督:チャン・フン |
2010.9.18
[ 記事 Epoch-Entertainment / E.suzuki
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