人気ドラマ「屋根部屋のネコ」などで知られる韓国の人気俳優、キム・レウォンが4月29日(火・祝)、有楽町の東京国際フォーラム・ホールAで、5千人のファンを集めて“It's a Show Time”と題するファン・ミーティングを行った。
オープニングは、キム・レウォン ジャパン オフィシャル ファンクラブから抽選で選ばれたラッキーな200人がレッドカーペットでお出迎え。花道を通って会場入りという特別な演出だ。午後6時に今夜の主役、キム・レウォンが姿を現すと、会場のスクリーンを見つめる大勢のファンからも歓声があがった。スラリとした長身をダークスーツに包み、ビシっと決めたスタイルの一方で、親しみやすく印象的な「100万ドルの笑顔」を見せる。会場入口からロビーへ続く階段をゆっくりと進みながら気さくな笑顔をふりまく。目のあった女性ファンにバラの花を捧げる。可能な限り握手に応じる。身振り手振りで「一緒に写真に写りましょう。」と呼びかけ、カメラに向かってファンとポーズ。「ファイティン!(頑張って)」のかけ声にガッツポーズで応える。約10分かけてレッドカーペットを歩き終えると、「ステージでお会いしましょう。」と再び手を振り、笑顔で舞台裏へ。
6時15分。いよいよ本編「It’s a Show Time」の開幕だ。イベント全体をセレモニー(授賞式)に見立て、それぞれの賞の受賞者としてさまざまな姿を披露するアワード形式のショーとして構成されるという、趣向を凝らした演出である。「みなさんの知らないキム・レウォンをお見せしたい」と、企画段階から本人自らが参加したという。各賞のプレゼンターは、事前にキム・レウォン本人が選んだ座席番号に座ったファンが務めるという。
「最優秀主演男優賞(ドラマ部門)」の受賞はイ・ソンチャン。エプロンをまとった料理人姿の、キム・レウォン扮するイ・ソンチャンが笑顔で登場。韓国、SBS放送で6月から放送開始のドラマ「食客」の主人公がイ・ソンチャンである。「食客」は韓国のコミックが原作で、料理を題材とする、総制作費12億円をかけた大作である。韓国の伝統料理がふんだんに紹介され、その中でキム・レウォンは華麗な包丁さばきを披露する。元々料理好きで知られるキム・レウォンであるが、さらに修業を重ね、ほとんどのシーンを代役抜きでこなしているという。練習中に誤って手を負傷するというハプニングもあったそうだ。
「イリュージョン賞」では手品を、優秀音楽賞では、映画「マトリックス」のサウンドトラックにも参加しているGOCOO(ゴクウ)という創作和太鼓グループとの素晴らしいコラボレーションを、汗をほとばしらせて熱演。ドラマ撮影で多忙であったに違いないが、手の皮が剥けるほど打ち込んだ練習の成果を発揮し、迫力のパフォーマンスを見せた。
「最優秀主演男優賞(映画部門)」は、日本映画「花影」の主人公、「ソン・スンウ」が受賞。共演の山本未来が応援に駆けつけた。
最後に、キム・レウォン本人から、ファンへの思いを綴った手紙を朗読。日本のファンへは、海を越えているからこそ、なかなか会う機会がないからこそ、大切にしたいという思いは募ると打ち明けた。アンコールでは、歌はあまり得意ではないとはにかみつつも、ピョン・ジンソプの80年代のヒット曲「希望事項」を熱唱した。「誰よりも名残惜しいと思っているのがぼく自身です。アイシテイマス!」の言葉を残してステージを後にした。
2008.5.6
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記事:Epoch-Entertainment / Suzuki・Emi
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