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ハン・ソッキュ 「恋の罠」初日舞台挨拶

映画「恋の罠」4月5日(土)シネマート六本木 スクリーン1にて
登壇者:ハン・ソッキュ
MC:石川伸子
ハン・ソッキュ

MC:本日は『恋の罠』初日にお越しいただきまして、誠にありがとうございます。韓国では公開後15日目にして250万人の動員を記録したこの『恋の罠』皆様いかがでしたでしょうか?ドキドキしたり、思わず吹き出してしまったり、そんな映画だったのではないかと思いますが、本日は公開初日を記念しまして、主演のハン・ソッキュさんに駆けつけていただきました。来日は2003年以来ということで、5年ぶりですよね。皆様待ち望んでいらっしゃったと思います。それでは登場していただきましょう。どうぞ拍手でお迎えください。5年ぶりの来日となります、ハン・ソッキュさんです!
ハン・ソッキュ(以下ハン):ありがとうございます。

MC:5年ぶりの再会を待ち望んでいた皆様に一言お願いいたします。
ハン:本当に今日は大入りですね。みなさん、ありがとうございます。本当に感謝しています。

MC:原題が「淫乱書生」という大変ユニークなタイトルのこの映画に出演を決めたきっかけを教えてください。
ハン:まずシナリオを読みました。その日の夜11時に読んだ時の記憶が蘇ってきます。シナリオをめくって一気に読んでしまいました。最初は読みながら面白いなと笑ったのですが、最後の場面になると感動する、そういう風に感じたことを覚えています。私が感じたこの映画のメッセージは、やりたいことをやって人生を送ることが幸せなんだなということです。それを自分の演技を通じて、観客の皆さんに伝えたいと思いました。

MC:キム・デウ監督やキム・ミンジョンさんがいらした現場の雰囲気はいかがでしたか?
ハン:現場の雰囲気はよくないわけがない、という程いい現場でした。イ・ボムスさんは私の2作目の出演作である『銀杏のベッド』の冒頭ですごく端役で出演しているのですが、その時に初めてお会いしたと思います。セリフをああやったらいいかな、こうやったらいいかな、と非常に熱心に役作りをされていたのを覚えていました。その彼がいつの間にかこういう堂々たる役ができる役者に成長したんだなと感慨を覚えました。キム・ミンジョンさんはみなさんご存知の通り、非常に美しい方でした。ミンジョンさん、イ・ボムスさん、監督ももちろんですが、彼らとの現場は非常に楽しい現場でした。笑いがあって楽しいというだけではなく、俳優・スタッフがみんな自分の役割に忠実に、どうやったら上手くできるかという真剣さも併せ持った非常にいい雰囲気の現場でした。

MC:官能小説の世界にはまってしまう高貴な小説家ユンソを演じてみて、ご自身と何か共通点はありますか?
ハン:共通点は、ユンソも私もやりたいことをやって生きているというところだと思います。ユンソは映画の中で淫乱な本を見て自分のやりたいことを見つけたわけですね。私は高校1年生、16歳の時に、「ジーザス・クライスト・スーパースター」という舞台公演を観て、非常に大きな衝撃を受けました。大変感動して、世の中にはこういう仕事があるんだとその時に知りました。私はその当時、声楽をやることを将来の夢としていましたが、歌、踊り、そして演技をする俳優という職業があるということを知り、印象深く感じました。そういう自分の夢を実現するために生きているというところが共通点だと思います。二人の違いは、ユンソの方が私よりもずっと勇気があるということだと思います。映画の中でユンソは自分の全てをかけて、あるいは自分の全てを捨てて自分のやりたいことを成就させていきますが、もし私が俳優以外の人生を送っているとして、ユンソのように自分の全てを捧げて、自分の全てをかけてそういうことができるかどうか、それほどの勇気があるかどうかは考えてみないといけません。

MC:映画のラストで額に“淫乱”という焼印があって、非常にインパクトがありましたが、ご自身は演じていらしていかがでしたか?
ハン:以前出演した「スカーレット・レター」は原作がナサニエル・ホーソーンの「緋文字」で、不倫の代価として烙印を押されてしまうんです。今回とは全然話しは違いますが、自分がやりたいことをやった代価として額に烙印を押されてしまう。しかしユンソはその烙印を押されながらも、動画というのはどうだろう、という風に常に次の新しいアイデアを考えていますし、もしあれからも話しが続くのであれば、ユンソとイ・ボムスさんが演じたグァンホンはいいコンビになって次々と自分達のやりたいことを実現させていったのではないかと思います。私は自分の甥っ子の通う小学校で一日教師をしたことがあります。韓国ではそういう制度があるんですが、そこで自分は何を話そうかな、と考えて彼らに「自分の好きなことをしなさい。自分の好きなことをして人生を送りなさい。」という話をしました。これはこの映画のテーマでもあります。自分の好きなことをすることが一番幸福である。自分の好きなことというのは、たいそうなことである必要はなく、自分の子供達にも常々言っていることではありますが、果たして子供達がどんな好きなことを見つけるかはわかりません。自分自身はすでに好きなことをして生きているので、自分の周囲の人には自分の好きなことをしようと常々言っています。

MC:最後にみなさんにメッセージをお願いします。
ハン:韓国で私の映画が封切られるといつも必ず観に来てくださる本当にありがたいファンクラブの方々がいて、その方たちに、今度私の映画が日本で公開されたら絶対に日本に行くからねと言っていたので、今回その約束を果たすことができて本当に嬉しいです。そしてそれ以外の方々にもこうしてたくさん来ていただいて、本当に有難く思っています。時間をかけてお金をかけてわざわざ映画を観に来てくださった方々に本当に感謝しています。




4月5日(土)より
シネマート六本木、シネマート新宿、シネマート心斎橋
ほか
全国ロードショー!

2008.4.8